高齢化が加速していく中で、高齢者介護の問題は、一人ひとりがしっかりと考えなくてはならない課題です。そういった状況の中で、介護施設やそこに従事する人の確保は、自治体にとっても大きな問題であることは言うまでもありません。
富山は、比較的高齢者が家族と暮らすことが多い街ですが、高齢者介護は大きな課題であり、介護職にかかる求人は年々増加傾向にあります。また、それに呼応するように、求職者も少しずつ増えています。特に若年層や転職者が応募することが増えており、明るい兆しと言えます。
一方では、労働条件や処遇の改善も大きな課題として残っています。このことは自治体も重く受け止めており、処遇改善加算などを導入しているほか、短時間社員の募集など臨機に対応しているのが事態です。

介護職のキャリアアップと育成方法

介護にかかる仕事と言えば、ヘルパーが一般的ですが、順調にキャリアを積み上げて行けば、介護福祉士やケアマネージャーといった職種に辿りつきます。介護福祉士は、現場でヘルパーに指示を与えたり、他の介護事業所との連携を図るなど、現場の責任者として働くこととなり、求人数が多く応募者が少ないことから、処遇についても非常に優遇されます。
ケアマネージャーは、要介護者の介護計画やリハビリメニューを策定するなど、現場ではなくデスクワークが主体になります。介護福祉士同様に、求人数の割に応募者が少ないことから、処遇については優遇されています。
介護サービスを展開する事業所では、最初は未経験者を数多く雇用しながら、キャリアを積ませながら、介護福祉士やケアマネージャーに育成する方法で、全体の底上げを行っているのです。

介護職の雇用における課題と今後の展望とは

介護の仕事に従事する人のキャリアアップを図るのと同時に、雇用を確保することも大きな課題です。特に、介護求人と言えば、長時間労働や重労働であることがイメージとして定着しており、育児をしながら働きたい主婦などからは敬遠されてきました。
そこで、最近、富山では8時間労働だけでなく、短時間雇用や派遣社員を採用するなど、より幅広く社員を募集する介護事業所が増えています。その結果、募集数も徐々に増えており、要員不足の解消に寄与しています。
こういった努力を続けて行くことで、介護の職場は徐々に処遇改善が成されてきているのが実態です。今後は、8時間勤務の正社員を育成しつつ、短時間や契約社員のスキルを上げていくことが課題であり、そのことが、充実した介護サービスの提供にもつながるのです。